日本がアジアカップ優勝

アジアカップ決勝。相手はオーストラリア。高さとフィジカルの強さを活かしてロングボールをポンポン放りこんでくるオーストラリアに何度もチャンスを作られるも、川島が鬼神の如く立ちはだかりゴールを許さない。ヘディングシュートを弾き出しては「どや!」、1対1をストップしては「どや!」。あれだけ圧力をかけられたらどこかで心が折れてもよさそうなものだが、彼の鼓舞に応えてDF陣も奮起。オーストラリアのつまらないプロレスサッカーを0点に抑えた。
そして延長後半の李のスーパーボレー。もう何も言えない。柏から広島に来て、エース佐藤寿人の陰に隠れてベンチを温める日が続いても腐らず準備を続けてチャンスをつかみ、見事にものにした2010シーズン。そしてそこから代表入りしたものの、再び前田遼一の陰に隠れて試合に出られない。それでもやはり腐らず準備をしたからこそジダンもビックリのスーパーボレーがネットに突き刺さった。何度見ても、まるでサッカーの神様が誘導灯をともしてくれているような見事な弾道。準備をしたものにだけ勝利の女神はほほ笑む、とはよく言ったものだ。日陰で準備をするのは本当に辛いのに。ザッケローニ率いる若き日本代表はアジアカップで見事な飛翔を見せた。これから進む道、目指す場所は明るい。