生命の雄叫び

今日は休みだったんだけど,一日中雑事に追われて休んだ気がしない。夕方までなんやかんやで,晩ご飯食べたあとでようやくのんびり。本日最後の仕事ということで,賞味期限が間近に迫ってきた卵をゆで卵にして延命させることにした。どこにでも売っているゆで卵製造機(水を入れて卵を入れてレンジでチンするとゆで卵になるやつ)を取り出し,セッティングして電子レンジの庫内に鎮座させる。我が家の電子レンジは電子レンジ界に旋風を巻き起こした某有名メーカーの某スチームレンジである。多機能なのだがまだあまり活躍していない。ダイヤルを回していざ加工開始。卵は全部で5個ある。製造機は一回で2個作れるので,計3回の作業が必要である。一回の作業に7分半かかる。
チーン。第一期作業が無事に終了した。完璧な出来栄え。アツアツのゆで卵製造機にうろたえながら再セッティングしてダイヤル・アンド・プッシュ。…チーン。第二期作業では2個のうち1個に亀裂が入って白身が飛び出していた。これは明日の朝食べよう。このとき,この亀裂の原因を真剣に考えておけばよかったのかもしれない。
さて,これが終わったら風呂に入ろう,そして寝ようと思いながら最終作業に入る。最後の1個を製造機にセットして,いざマイクロウェーブ照射。マイクロウェーブってすごいねホントにね。あとは7分半が経過するのを待つだけ。テレビでも見ながら待とう。今日はSONGSプレミアムで長渕剛特集の第2週目だったな,これは録画しておいて週末に正座して見よう,そんなことを考えていた。

ボンッ!

「うおっ!」

ええ,野太い声でしたよ。やってしまった。3回も連続で7分半もの長時間加熱を繰り返したもんだから,ゆで卵製造機が過熱状態になって変形してしまい,それによって水蒸気がすべて外に逃げてしまって,卵が直接加熱される状態になり暴発。それでびっくりして,秋の夜長に三十路の男が野太い声で叫んじゃったわけ。
その後は一人粛々と某有名スチームレンジの庫内を掃除。侘しい,あまりにも。サラリーマン戦士の休日の締め括りがこれか。神様って本当に実在するのだろうか。シュヴァイツァーじゃないが,私も生命に対する畏敬の念はそれなりに持っているつもりだ。しかし身近な生卵がここまで牙を剥くとは。汚れたレンジは週末に改めてしっかりきれいにしよう。また雑事が増えた。