ドイツ対イングランド

誤審はあった。線審は今大会二人目の追放確定だろう。しかしその幻のゴールが無価値となる大量得点でドイツが勝利。タレント揃いの両チーム、違いは守備力だったと思う。イングランドはDF陣の連携が悪い。クローゼの斜めの動きについていけない。DFラインの裏で受けようと動きまわるクローゼのプレイは非ポストプレーヤー系ワントップのお手本。2列目のポドルスキエジルミュラーという若い三羽ガラスも捕まえきれなかった。さらにドイツとイングランドの決定的な違いはGK。もう長年イングランドは慢性のGK不足に悩まされており、いまだその病が続いていることがはっきりした。痛いミスがあったとはいえグリーンを見切り、そこで出てくるのがジェームズ。GKだけ見ればサッカー大国のメンツではない。それに対してドイツはノイアーがファインセーブを連発した。ポストオリバー・カーンヒルデブラントだと思っていたが、ノイアーは安定感がある。派手ではないがいいGKだ。ちなみにイングランドは慢性の監督不足にも悩まされている。外国人が監督になってもう何年になるだろうか。今回の敗戦でイングランドは自身の病にしっかりと向き合わざるを得ないだろう。治療には時間がかかる。どんなに長くかかっても、4年後のブラジルには間に合うはずだ。