日本の挑戦が終わる

日本対パラグアイ。両チームとも勝てば史上初のベスト8。日本はこれまで通りのメンバー、これまで通りの戦術で臨んだ。日本もパラグアイも守備的なチームなので正直試合内容は面白くなかった。私が日本人でなかったら寝ていただろう。この試合を120分見せられるのは辛い。しかし私は日本人だった。どんなにクロスがしょぼくても、中盤での小競り合いが続いても、シュートが枠にいかなくても、ずっと手に汗を握っていた。歓喜のない120分を終えてPK戦へ。PK戦はいつもそうだが、やはり残酷だった。
内容的には日本はパラグアイと五分五分だったと言ってよいだろう。贔屓目なしに。それだけに残念でならない。悔しい。
試合終了後すぐにninobe氏から電話があり、バッジオの言葉を引用した。「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」。彼にはしばらく体を休めてもらって、Jリーグで再びその素晴らしいクロスを見せてもらいたい。
それにしてもベタだが心の中にぽっかりと穴が開いたようだ。まだ梅雨も明けていないのに夏が終わったような気がする。W杯は続き、残りの日程では最高の対戦カードが続く。しかし対岸の火事だ。当事者であることがいかに重要か。日本がもっと強くなって、4年後にはもっと長く幸せな時間が続くことを祈る。