夜空に舞うエメラルド

本日は七夕。そう言えば福岡の某友人夫妻は七夕が結婚記念日だ。おめでとう。
部屋でのんびりしていると斜め左後方で何やら物音が。またか…蒸し暑い時期とはいえ本気出し過ぎだろ…。そもそも今日は七夕だ。今日のお客は織姫でなければならない。それ以外はお断りだ。帰ってくれ。などと思ったが、とりあえずよく考えてみると普通ゴッキーは物音など立てない。彼らは生まれながらの忍びの者だ。だとすると今のは…?と振り返るが先か翡翠色の飛翔体が部屋を横断した。
うわああああ!いきなり本気モード!?いや、彼らが飛ぶのは最後の手段だ。こんなに長時間の飛行は彼らに固有のプログラムとは違う。それに翡翠色だ。これは新型だ!
物陰に飛び込んだそれの様子をうかがいながら「プロ」を手にとる。まさか二晩続けての実戦投入とは。しかしこれが新型に効果があるかはわからない。それに今日の相手は空中戦が得意のようだ。今日の戦いは昨日とは全くの別物だ。
物陰を覗きこむと、こちらの不意を突くタイミングで飛び出してきた。と、飛んだあ〜!(←現実)。もうやめてくれ。そっとしておいてくれ。しかし戦わなければ平和は訪れない。永遠にだ。
我が家のプリンタ側面に着陸した隙を狙って今日も今日とてトリガー。命中。…!?あれ?反応がない。もがきもしないし飛び立ちもしない。しまった、当たってほしくない予想が当たった。つまり私の最終兵器は今日の新型には効果がないようだ。なんてこった。これで私は牙を抜かれたライオン、翼をもがれた天使、丸腰のスぺランカー先生だ。
本当に最後の手段として打撃系の攻撃に切り替える。どんな戦いも最後は肉弾戦と相場が決まっている。手近にあった薄い雑誌を二つ折りにして装備し、すぐさま攻撃態勢に入る。先日の失敗をここで活かさなければならない。人間は誰しもミスをする。重要なのはそのミスから学ぶことだ。
バシッ!勝った。同じミスは繰り返さなかった。翡翠色のそれは部屋の中央で仰向けになっている。それを雑誌で運び、最後はまたベンキマンに手伝ってもらった。失敗を糧にして、私の打撃精度、ここ一番のメンタルは着実に成長していた。
手にしていた薄い雑誌は…サンフレッチェのファン雑誌である紫熊倶楽部。紫の戦士たちよ、ありがとう。そして今日の結論、ゴキジェットはカナブンには効かない。

サンフレッチェ広島 奇跡のイレブン

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ときめいてハットトリック

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