銭ゲバ第2回

銭ゲバ第2回。やっぱりBGMがおかしい。主人公の、母の教えとカネの間での葛藤や、成り上がっていこうとする野心をどう描くかが一つのポイントだろうが、録り方やら演出が冗長でなんとも残念。過剰演出だからテンポも悪い。松山ケンイチ斎藤隆成の笑い方、「〜ズラ」という話し方をちゃんと揃えてあるのには感心した。
目下話題の派遣切りを描くこともあって、スポンサーは松ケンが出るDOCOMOが目立つばかりで、人材派遣会社はもちろん自動車メーカーや家電メーカーは見当たらない。そもそも不況真っただ中にあってこんな鬱になれるドラマを見る人がどれくらいいるのかはかなり疑問。話が暗いのでテンポが悪いのは致命的な気がする。精神面の描写が中心で、格差を生み出す経済システムの問題点とか資本主義の矛盾を暴こうとする意図が見えてこないのも残念。来週も見るけど。
続いて「誰も守ってくれない」を途中から。これ面白いじゃないですか。松田龍平はやさぐれた役をやらせると安定感抜群。エンディングになってようやく上映中の映画との連動ドラマだと知らされイラッとしつつも、しっかり見に行きたくなりちょっと悔しい。「ラースとその彼女」も見たいし「20世紀少年第2部」も見ないといけないし。