大久野島に行ってきた

前々から行こう行こうと思っていた大久野島。その昔は毒ガス工場の島。いまはウサギと廃墟の島。

毒ガス貯蔵庫跡。

砲台跡。丸いのは砲台の台座部分が丸かったから。

これも砲台跡。これは何がどうしてこうなっているのかよくわからない。日露戦争前に建設した中部砲台で使われている赤レンガはロシアから輸入されたものだというのもよくわからない。案内板によれば「当時築造された全国の砲台のなかでも、大久野島の砲台はもっとも完全な姿を残して」いるらしい。

一番廃墟らしいのがこの発電場跡。一番大きくて迫力もある。

こんな感じで肝心なところには入っていけない。そのおかげでここの廃墟からは不気味な感じがしない。平日で他に観光客もいなかったこともあってむしろのんびり気分。しかしそれは毒ガス資料館で吹っ飛んだ。撮影禁止だったので写真はないが、防護服に身を包んだ日本兵の姿はどう見ても悪役。戦時中の西洋世界において日本兵は得体のしれない悪魔のように描かれていたがまったくうなずける。弁解の余地なく悪役。

ちなみに島内はレンタサイクルでまわった。これが電動アシスト自転車で密かに楽しみにしていたのだが、想像以上で気に入ってしまった。ぶっといフロントハブにモーターが内蔵されているので、アシスト時には前輪が駆動されることになる。これがはじめは違和感があった。しかもアシストが思った以上に力強いので、いつもの調子で踏み込んだら地面が砂地だったのでホイールスピン!これにはびっくりした。以前、三滝の山で練習していた時、登りで電アシ車に乗ったおばちゃんに抜かれるという恥辱を味わったが、登りでのアシストの威力はすごい。山の手なんかに住んでいる人には最高のアシだろう。
ということで楽しんでいたところ、カメラのSDカードがいっぱいになってしまった。ウサギと戯れまくったのだが写真はなし。ここのウサギは人に慣れていてお構いなしに寄ってくる。うちの庭のネコでも寄ってこないのに。
日帰りで楽しむにはなかなかよいところだった。泊まりだと時間が余るかもしれない。車が走ってないこともあって静かなのでのんびりしたい人にはいいかもしれない。