映画「クレイジー・ハート」
気になっていた映画「クレイジー・ハート」を見てきた。
予告編
かつては頂点を極め、いまは細々と活動を続ける還暦手前のカントリーミュージシャンが主役。新曲はもう何年も書いておらず、酒とタバコに溺れる日々。そんなどん底から這い上がり、もうひと花咲かせることができるか?といった話。
這い上がっていく過程では、それまでに出会った人というか、それまではあまりよく思っていなかった人に助けてもらったり(なんという屈辱!)、惚れたシングルマザーとうまくいかなかったりと、紆余曲折が描かれる。これがまあいろいろとうまくいかない。泥にまみれた人生。最終的には這い上がるチャンスをつかみ、その足掛かりを得るところまではいく。そこで"pick up your crazy heart, and try again(弱さと向き合ってもう一度やってみるんだ)"とか"never too late(手遅れなんかじゃない)"のようなベタなセリフが効いてくる。
カントリーという音楽ジャンルが表現したい世界観そのものがこの映画で描かれている。演歌とかブルースとかのそれと同じわけだけど、基本的に保守的な世界観なので違和感なく感動できる。結末はバッドエンドではないけれどハッピーエンドでもないところが大人向けか。平日の昼間ということもあって他のお客さんは年配の方が多かった。
私としては大学のカントリー大好きな某先生の姿がだぶって面白かった。お元気だろうけれど、それこそcrazy heartを取り除いてひと花咲かせてくだされば面白いのに。
ちなみに"crazy heart"がどう訳されているのか、そのシーンで字幕を見逃していたのだが、ネットで調べてみると「壊れた心」だったらしい。
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