福山城


仕事で福山。ちょっと時間があったので福山城へ。この福山城は非常に変わった立地にあり、JR福山駅の北側、すぐ隣にある。実は遺構が南側にもある。つまり福山城の「中に」福山駅があるという、とても大胆なあり方をしている。どうしてこうなったのかよく知らないが、この際だから福山市はもっと福山城を観光資源として活かせばよいのに。そしていまも継続中の鞆の浦問題。どうもこの街のプライオリティは文化<経済のようだ。福山在住の友人いわく「そもそもJFEを中心として産業で栄えた街だから、そういう思考様式なんですよ」とのこと。そういやまた別のイギリス出身の友人が、労働者階級の思考様式を"industrial"とそのまま表現していて、そのときは笑ってしまったが、こういうことか。文化的価値はここでは低く見積もられるのだろう。
個人的には福山城と、舟入状遺構含めたその城跡を完璧に復元しつつ、それに溶け込むように福山駅を設置し、全世界でも例を見ない「電車を降りたらすぐ文化遺産、ていうか文化遺産のど真ん中」みたいなものにしてほしい。そんな気がしながら広場でおやつを食べた。