自転車を購入

我が家のママチャリの老朽化が進み、母が新車購入に踏み切る。
買いに行ったのは私。横川の自転車屋カナガキへ。
「あんたも乗ってええけぇ、気に入ったの買うてきんさい」
と言われ、購入費用を折半に。
一応母の条件は
・ライディングポジションがママチャリに近いもの
・カゴつき、センタースタンド
・盗られにくいもの
というもの。条件から見るとやはりママチャリから脱却しきれていない。
私としてはフツーのママチャリはちょっと…どうせならちょっとオシャレなのがいい。
ちなみに母の見解では、エンジ色というかワインレッドというか、その色の
ママチャリはすぐに盗られるとのこと。
真偽のほどは定かではないが、確かにその色のママチャリはタマ数が多く、
至るところで目にするため「ビニール傘効果(いま命名)」によって
天下の回りものと化しているように思われる。


というわけで、主な使用者が不在のため、いちいち相談するわけにもいかず、
自転車屋で散々迷う。ギアは我が家の近所の地形を考えれば必要ない。
リアキャリアは要るのだろうか…。女性が乗るのだから三角フレームはダメだ。
一文字ハンドルはライディングポジションがキツい。却下。
結果、基本的にはママチャリの構造と機能を踏襲しながら、
スタイリッシュに仕上げたと思われるモデルに決定。
フレームはベージュ、ギアなし、リアキャリア有り、カゴつき、センタースタンド、
グリップとサドルはタンの皮革風、26インチタイヤのサイドウォールはゴム色に塗られている。
盗難防止のため標準装備の後輪の鍵に加えて、チェーンキーを購入。
我が家の古くなったママチャリを処分してもらい、自走で帰路につく。
久しぶりに乗った自転車。気持ちいい。


帰って母の感想を聞くと「これええね〜、明日試し乗りしてみよ」などと上機嫌。
私の選択は間違ってなかった。
驚いたのは「オートライト」という灯火機器。
いや、自転車のライトなのだけれども、昔のダイナモ送電とはワケが違う。
昔のはライトオンにするとダイナモ駆動のために相当なエンジンパワー(人力)を
食われていたので、点灯するのがおっくうだった。
それはまぎれもなく夜間の無灯火走行の原因の一つでもあったろう。
しかし今回の自転車に装備されていたものは、ハブの部分で充電するようだ。
前輪のハブ部分はドラムブレーキのような構造物に包まれている。
そしておそらくそこには充電式の電池が入っているのだろう。
昼夜に関わらず、漕いでいれば充電されるはずだ。
回転軸に近いハブの部分で充電するので、充電時のパワーロスなど
まったく感じない。これはすごい。
そして暗くなると、これもおそらく感光センサー内蔵なのだろう、自動的に点灯。
私の車にもそんな機能はついていない。
現代の科学技術の進歩は、夜間の無灯火自転車の可能性を完全に排除した。
いや〜、自転車、侮るなかれ。