HR/HMは白人中心主義

そういえば昔、やはりHR/HMフリークである研究仲間との雑談の中で
「そういえばHR/HMミュージシャンに黒人はいないよね」
という話になった。


確かにそうなのである。HR/HMといえば「長髪(できれば金髪)、革ジャン(Gジャン)、革パン(Gパン)」がお決まりのスタイル。そして第一条件である金髪が含意するように、基本的には白人がHR/HMの中心であり大勢なのである。


Sex & Religion

Sex & Religion

私にとって印象的な非白人のHR/HMミュージシャンといえば、スティーヴ・ヴァイ率いる超絶技巧バンド「VAI」でベースを弾いていたT.M.スティーヴンスがいる。しかも彼のチョッパービシバシなプレイスタイルもまた、およそHR/HMで期待されるそれとはかけ離れたものだった。とはいえ、スティーヴ・ヴァイの音楽性が明らかにHR/HMの範疇に収まりきらないものであり、それゆえに彼がVAIというバンドに居場所を与えられ、さらにそれが許容されたのであろう。だから、T.M.スティーヴンスが非白人のHR/HMミュージシャンとは言えない気がする。


僕は常々、HR/HMは演歌と同じだと言ってきた。一つのスタイルを様式にまで高めたという意味で。
だから演歌もHR/HMも、知らない人には全部同じ曲に聞こえるのである。
そのような様式を守っていくには、やっぱり強烈なイデオロギーが必要なんだろうか。
外国人が歌う演歌なんて聴いたことないし・・・。


あ、ブラジルのメタルがあるじゃん。

Roots

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