私のやり方

今日はとある用事で福山まで車で行って帰ってきた。最近は車を運転する機会がとんと減り、往復3〜4時間のロングドライブなど久しぶりだった。そんなわけで高速道路をひた走り、その間は好きな音楽を気兼ねなく聴いた。
若い時に覚えた運転の仕方は、歳をとっても、あまり乗らなくなっても、あまり変わらない。私は石橋を叩いて、叩いて、それでも渡らなかったり、叩いて、叩いて、壊してしまって渡れないくらい慎重で思慮深い人間で、車の運転に関してはかなり安全運転である。車間距離は教科書通りか、それよりも多め。それゆえ他人の車に乗せてもらうと怖くて前が見れない。
で、今日運転していて相変わらずだと思ったのは、高速道路で車線変更するときのウィンカーの点滅回数。私の場合、交通の状況にもよるが、だいたい9回。一般道だと最低5回。9回も点滅させると、最初と最後の2回ずつは車線変更開始前と後になる。そして真ん中の5回分でゆっくりと車線を移る。このやり方は若い時に身についたものだが、今日も相変わらずだった。
しかし歳をとって変わったこともある。みなさんはお気に入りの音楽を聴くときに、心の中で、あるいは実際に、合の手というか掛け声をかけることがあるかもしれない。私もメタルを聴いていて、心の中で合の手を入れる。メタルの場合、かの地の音楽だし、やっぱり「イエー!」とか「クール!」とか「フー!」とかになりそうなもんだし、私も昔はそんな感じだったと思う。しかしはっきり意識するのだが、最近の私の場合それが和風なのである。
どういうことかというと、盛り上がるイントロがジャーンと鳴ったら「よっしゃー!」ときて、イントロが始まったら「ええどー!ええどー!」、Aメロが粛々と進行していく間は「ソイヤッ!ソイヤッ!」とか「セイッ!セイッ!」、サビでクライマックスに至るときには「おりゃあー!ワッショイ!ワッショイ!」と、こういった感じ。自分で書いていて笑ってしまうがこれがとても自然。
考えてみればメタルを聴いていて心から湧きあがるものは自然な感情なのだから、それが「クール!」などという外国語なのはおかしな話で、心の叫びは常に母国語によるはずである。そんなわけで帰りの高速道路、やけに納得した。さあ、みなさんもご一緒に。