私的最後の市民球場

ken-itschie2008-09-24

またカープ対巨人。これで最後の市民球場観戦。今日を含む巨人戦3連戦は復刻ユニフォーム。古臭い球場にはピッタリ。最後かと思うと感傷的になるもの。今でも覚えているのは前回優勝した時のダブルヘッダー、達川の引退試合、小早川がサヨナラホームランを打って江川が引退を決意した試合。当時は強かったのでお客さんも多かったし、市民球場を中心にした活気が街にあったように思う。
地方球団の悲しさか、いつの間にか成績が振るわなくなり、サンフレもあるし娯楽も増えて、市民球場から足が遠のいていた。長崎出身のB氏が「広島の人はなんでもそろっているのに、それが当たり前と思っている」と言っていたが、まったくそのとおり。別に自分が見に行かなくてもカープがなくなることはない。そういう甘えはあるように思う。
とはいえ9月に入って毎試合3万人前後のお客さんが詰めかけている事実は市民球場の価値をよく示している。市街中心部、世界遺産である原爆ドームそば、3万人が来ても混乱しないアクセス。なにより戦後の復興の象徴としての存在。試合がない日でも、傍を通るだけで胸が高鳴る場所。電灯の光に誘われて入ってきた蛾が飛び交う、あの薄汚くてちょっと臭いトイレをもう使わなくていいと思うと、本当に寂しい。
画像は7回裏の攻撃が始まる前の、ゴム風船を飛ばす儀式を3塁側内野席からライトスタンドに向けて。