10時枠

夜10時からフジ系では「モンスターペアレント」。ちゃんと見たのは第一話だけ。誇張が否めない社会派ドラマ。モンスター親、米倉涼子扮する弁護士、教育委員会と、登場する大人はみんなどこかおかしい。いろいろと。まとも(に描かれる)のは子供だけ。モンスター親に対応していく弁護士という展開自体は水戸黄門的で、マンネリに陥る可能性大。シリアスにせずにコメディにしてモンスター親を笑いものにする描き方の方が効果があるように思う。
対抗で日テレ「学校じゃ教えられない」。テレ朝系の「未来講師めぐる」が記憶に新しい深田恭子がまたしても先生役。グラビア卒業後、道に迷った時期もあったように思うが、いまではすっかり個性派俳優の地位を固めつつある。タイトルからして10時枠臭がプンプンだが内容的には9時、あるいは8時でもよかったんじゃないか。子供向けだこれ。
結局いちばん面白かったのはNHK教育の「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝 -愛しの悪役レスラーたち- (3)」。人間山脈ことアンドレ・ザ・ジャイアントの巻。あまりにも強すぎて、いつも相手を壊さないことばかり考えていたという。やっ、優しい…ウッ。気は優しくて力持ちなんてレベルじゃない。奇異の目で見られ、プロレスで世界中を巡業しながらも、強すぎる自分は「地球上に居場所がない」と思ったそうな。アメリカの田舎、農場で動物と暮らす生活。死後は遺言で火葬を望んだのは、自分と世界を隔て続けた肉体を滅したかったとのこと。強き者が背負う悲しみの深さに泣いた。