オマーン

日本‐オマーン。CKから中澤、トゥーリオポストプレーから大久保、中村俊輔の右足ミドルで3−0。完勝。岡田監督の狙いは「現代サッカーの主戦場はサイド」を地で行く、徹底的なサイド攻撃。左は松井、右は中村を中心に、ボランチ、ツートップ、SBが支援。前から激しくプレスに来ないオマーンに対して、後方でのパス回しも目立ち、支配率は高かったが持たされた感もある。サイド攻撃が成功したかは疑問符がつき、最初の2点はセットプレーとカウンター。中村のミドルは、その前にサイドを崩していて中央が空いていたからで、成果はあったと思われる。とはいえ3点とったことは評価すべき。オマーンはもっと強いイメージがあったが、ちょっと拍子抜けした。
ところで日本のテレビ局は「気持ちうんぬん」を中心にした実況はやめたほうがいい。中澤のヘッドを「気持ちでとった」ようなことを言っていたが、ニアで囮になったトゥーリオの動き、ファーのスペースに後ろから飛び込んだから相手DFを振り切れたことなど、技術的に解説してほしい。相当にマニアックな解説(配球や走塁など)がポンポン飛び出す野球と比べてサッカー実況はかなり遅れている。間が長く、トークでつながなければいけない野球と簡単に比較はできないが、地上波の実況・解説クォリティは低いと言わざるを得ない。でも「んじゃ見なきゃいいじゃん」とは言わないで。