HMが死んだ日 その2

DOOKIE

DOOKIE

いわゆるメロコア、(ニュー)パンクの先駆けとなった一枚。
HR/HMとのサウンド的な近縁性、
様式でガチガチに縛られたHMよりも自由な曲作り、
そして何よりキャッチーなメロディによって
多くのHR/HMファンが流れたことは想像に難くない。


テクがなくてもスピード感とメロディで勝負できることがわかり、
スーパーギタリスト(もちろんベーシストもドラマーも)は
このあと絶滅の一途を辿る
(とはいえ、グリーンデイのドラマー、トレ・クール
いろいろな音楽賞で「最優秀ドラマー」に輝いていたりする)。


速弾きはもはや要らない。北欧のメロディもウケない。Burrn!も売れない。


高度な様式を完成させたことで、かえって細々と
演歌のようなマイナー(マニアック)なジャンルを
形成するにとどまらざるを得なかったHMは、
環境に特殊化し(すぎ)たために、かえって環境の変化に適応できず
絶滅した生物種のようだ。