キングカズ降臨

ken-itschie2007-05-12

サンフレッチェ広島のホームゲームを観戦。
相手はJリーグ開幕後の数年間、「アジアの大砲」としてゴールを量産してサンフレの全盛期を支えた高木琢也監督率いる横浜FC
横浜にはサンフレがJ2降格するまで所属し、多くのファンを魅了した久保竜彦や、広島県のお隣、島根県松江市出身で去年まで広島に所属したDF小村徳男がいる。
40歳にしてなお現役の「キング」三浦和良の姿も見たい。あと何回お目にかかれるか。


広島ビッグアーチは1994年の広島アジア大会のために建設され、1992年完成。同年のアジアカップ杮落とし。画像はバックスタンドからメインスタンドをケータイで撮ったものだが、屋根がアーチ上になっている。
思えば初めてキングカズを目にしたのは前述の92年アジアカップ決勝。真新しい巨大なスタジアムで見た日本代表には当時の広島からは前述の高木、GK前川和也(ちなみにこの二人はとんねるずの番組企画のため坊主頭)、MF森保一もいたし、もちろんカズもいた。
そんなわけで試合前のウォーミングアップから「高木は?カズは?」と見所満載であった。


試合はベタ引きの横浜に対して広島が攻める構図。DFラインでボールを奪われ、そのまま先取点を取られる。こうなると横浜はさらに引くだけ。広島は攻め立てるが、そこでなんとキングカズのスーパーゴール。後ろからきたボールをダイレクトでシュート。ドライブ回転のかかったボールは完璧な軌跡を描いてGK下田の上を通り抜けゴールネットへ。日本人最年長ゴール記録。
今までJリーグを支えてきた選手、記録も記憶も残し続けてきて、何よりいつ引退してもわからない、そんなカズのスーパーゴールには言葉も出ず。
試合はそのまま広島の負け。


ベタ引きの戦略は作戦だから仕方ないけど、こんなサッカーが勝ったらいけないなぁ、でもそれを破れない広島もダメだなぁ、と思いながら、カズのゴールの記憶を土産にすごすごと帰る。無念なり。