原付通勤
ワタクシ基本は自転車通勤だが、やはり雨風にさらされる自転車という特性上、あるいは片道10kmという決して遠くはないが近いとも言えない距離のため、毎日自転車通勤するのはちとツライ。というわけで平均すると自転車で通勤するのは週に2〜3日といったところ。あとは雨が降って電車で行ったり、荷物が多くて車で行ったり。そして最近は原付も通勤の選択肢の一つになっている。もともとは奥さんのものだが、もはや乗らなくなったので私が使っているというわけ。こんな私も一応かつてのチューメン(普通自動二輪免許)を保持しており、昔は250ccのオンボロヤマハを乗り回していた。バイクの楽しみは自分なりに知っているつもりだ。であるからして、たまに原付で通勤するとワクワクするのである。
しかし今日はいけなかった。天気予報はチェックしていたにもかかわらず、軽い気持ちで原付通勤してしまった。帰る頃にはかなりの雨量。このような事態に備えて職場のロッカーにカッパ(上下セパレートのスーツタイプ、オレンジ色で激しく目立つ!)を用意していたのは自分で自分を褒めるしかないのであるが、実際に使用するとなると難しい気持ちにならざるを得ない。迷っていても帰宅時間が遅くなるだけ、労働時間が長いのは日本人の悪癖、イグニッションオン、スタートマイエンジンというわけでほの暗いヘビーウェットの宮島街道を走りだす。雨に打たれる惨めさ、冷える体、狭まる視界。こうやって雨の中を原付で走って妙なテンションになるのはもう何年ぶりだろう。尾崎豊になった気分で無事に帰宅。たまにはこういうのもいいかもしれない。でも雨の予報が出ていたら、次からは車で行こう。
さよならマーチ
ついにマーチを廃車手続きに出した。
こいつはこれまで本当によくがんばってくれた。
最終的な走行距離は15万km超え。買ったときから7万超えてたはずだが、8万kmは走った。私は2台続けてK11型のマーチを乗り継いだ。いずれも1000cc、5MTだった。初心者の頃に非力なMT車に乗ったことはラッキーだった。マーチは車の乗り方の基本を教えてくれた。旋回中はアクセルオンしないと安定しないこと、アクセルのオンオフで向きが変わること、高速の追い抜きでは二手先、三手先まで読んでおかないと周りに迷惑かけることなどなど。ステアリングは小指一本でも回りそうだし、クラッチはオモチャのように軽かったが、走りはしっかりしていた。間違いなく名車だった。
手続きに出して、トボトボ歩いて帰るときの寂しさといったら。しかし別れは出会いのはじまりでもある。
たのむぜベリーサちゃん。ありがとうマーチくん。